れいめい羽島協議会での地域づくりの勉強会を開催しましたー。
平成30年1月31日、記念すべき第1回は、お隣日置市の美山から、美山未来つなぎ隊の松岡さん・吉村君のお二人をお招きしての勉強会。
今回の勉強会を開催したきっかけは大きく3つ
1 羽島の方々に、先進地(美山)の事例を一人でも多くの聴いてもらいたかった
2 他の15地区の、地区担当職員と差別化を図りたかった
3 自分が単に、美山の話を聴きたかった
まず、1つ目の「羽島の方々に、先進地(美山)の事例を一人でも多くの聴いてもらいたかっ
た」については、お隣の日置市でありながら、観光も含め美山地区全体で課題解決に向けて取り組んでいる先進地的な地域のリアルな話を、羽島の方々に聞いてもらうことにより、羽島をよりよくしようと思う仲間を増やしたかった。
次に2つ目の「他の15地区の、地区担当職員と差別化を図りたかった」については、市内で他の地区で1地区4名で計60名の地区担当職員が活動している。他の地区に先駆けて、地区担当職員にて自主研修会を開催することによる、市内での先進地(ちっさいですね・・・)。また研修会の開催による、地区の活性化と共に、他の地区の担当職員も刺激を受け市内全体で活性化するかな?と。
最後に3つ目「自分が単に、美山の話を聴きたかった」は。昨年夏に美山未来つなぎ隊の話を聴いて、その後の動きに非常に興味があった。(これが1番重要か?)
以上のようなきっかけで、思い付で取りし、非常にお忙しい講師をお招きして開催しました。
会場には、約70名の方々が参加。薩摩川内市や鹿児島市からも参加していただきました。
講演に先立って、目的の共有と参加者へのお願い事をお伝えし、さりげなくずーっと今後の勉強会の案内を掲示していまた!
最初は美山未来つなぎ隊の隊長松岡さんの講演
今回初めてパワポと使用という(今まではカレンダーの裏の紙芝居だったそうです・・・)チャレンジをしていただきました!
私のイメージは熱い!熱い!人というイメージでしたが、プレゼンのスタートが予想していなかった、美山の歴史から・・・。そして徐々に核心へ。
僅か3人で、美山地区の地域総合戦略の作成にとりかかり、3人の想いが同じベクトルを向いていたことから、「観光を手段として美山を守る」という決意。
その後メンバーを増やし全地区民へのアンケートを実施し、「地区民の困りごとは、観光客の困りごと」、「住民の誇りは、観光客の魅力」として、試行錯誤の話し合いを重ね7ケ月を要して完成した地域総合戦略!話し合いの回数なんと120回。。。。。。(単純計算で2日1回以上・・・)
美山地区住民の、美山地区住民による、美山地区住民のための地域総合戦略が完成し、日置市だけでなく、県振興局・県観光課・県観光連盟に提出。
この計画書により、ハード事業の整備が進んできてる。しかし、ハード事業の裏で、つなぎ隊による竹林整備や空き家改修などさまざま事業も動いている。
多くの参加者が、美山未来つなぎ隊の取り組みに感心する中、松岡さんから講演の中で私に直接メッセージを頂きました。
つなぎ隊のメンバーが挫折しようとしたときに、市の職員がメンバーを奮い上がらせた行動。それこそが、「まだまだ頑張りが足りませんよ」と私を応援してくれていたと思います。市職員の勇気ある行動に感動のあまりついつい涙が・・。
松岡さんが思い切りハードルを上げた後は、吉村君(地域おこし協力隊)の講演。
以前から話をしていた、別府青年団当時の話を初めて聞けました!(吉村君はいちき串木野市出身です)
会場には、一番前の席で当時の青年団長(市職員)も出席していて、話にくい中で当時の話を。。。ホント話しにくかったと思います。。。
吉村君が活動で大切にしている事
・今そこにあるものを活かす
・担い手、着地点を決め伴走する
・担い手たちの未来を可視化する。共有と対話を忘れない
・届けたい相手を考えて情報を届ける
美山地区という271世帯594人の小さな地区で、地域で稼ぐ活動を続ける吉村君。地域おこし協力隊として美山に赴任して1年半で18のプロジェクトを動かしている。地区の方々を巻き込み、活動を理解してもらい多くの観光客が訪れる仕掛けをつくる。今では美山にいなくてはならない存在になっています。
その、吉村君が知り合った頃から話をしていた、美山で稼ぐ「地域総合商社」を多額の負債を抱えて、人生をかけて設立しようとしています。会社だけ考えれば、鹿児島市で起業すれば成功しやすいはずですが、あえて美山で起業する。美山の方々に還元するために。
起業することによる、不安・様々なトラブル等により、会社設立を取り下げようとしたことなどを、リアルに話す姿に、わずか赴任して1年半で美山を背負って悩んでいる吉村君の姿にまた涙・・・。
短い時間で、何回泣かしてくれるのか美山未来つなぎ隊の方々は。。。。
今回の勉強会を終えて
・最高の講師陣をお招きしての勉強会にもかかわらず、羽島の方々の参加は全体の3割強。鹿児島市からJRを使って参加した大学生を考えると、もう少し多くても良かったのではないか?広報手段を見直す必要があるのでは?
・羽島青年学級の学級生が、手伝いを含めて参加してくれたことは、今後の青年団活動に活かされることは間違い無し。
・地区での話し合いを重ねた結果、地域おこし協力隊の力が必要であるという結果になり、美山に吉村君が赴任した。協力隊を受け入れる地盤がしっかりと出来ていた。
「早く行きたかったら一人で行け。遠くに行きたかったらみんなで行け。」
の言葉の「遠く」を目指して、今回の研修会で一人でも地域づくりの仲間が増えたらいいな。
初めての開催で、不手際や今後の課題をいただきましたので、今後の研修会で活かしていきたいと思います。
<次回研修会予告>
第2回 羽島で地域づくり勉強会
日時 平成30年2月14日(水) 19:30~21:00
場所 羽島交流センター
内容 ~より良い話合いにするには~
定員 20名(事前申し込みあり) 市広報誌・FBイベントページ設置予定
第3回 羽島で地域づくり勉強会
日時 平成30年3月8日(木) 19:30~21:00
場所 羽島交流センター
内容 ~湯之元未来80人会議の取り組みについて~
講師 永山 由高氏(天文館総合研究所理事長)
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